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職員のつぶやき <裁判事務編>

職員のつぶやき「債務整理事件の近況」

こんにちは。所長の橋口です。
 
最近の、橋口司法書士事務所の債務整理事件について、近況をお知らせします。
 
10年くらい前から、当事務所では簡易裁判所代理業務の認定を受け、債務整理業務に取り組んできました。
 
多くは、一般消費者の方が、消費者金融業者に高金利で融資を受けたため、返済が困難となり、ご依頼いただいたものです。
 
当時は、弁護士の数も足りず、法的な救済が受けられないままに、借金苦で自殺する人も数多く、大手の貸金業者からの過酷な借金取り立ての電話が録音され、全国放送のテレビでも大きく報道されるなど、大きな社会問題となっていました。
だからこそ、当事務所では、できることを懸命にやってきました。
ようやく、貸金業法も改正され、貸付利率も低下傾向となり、ほっとできる環境になってきたと感じています。
 
ところで、当事務所の特徴として、債務整理事件の依頼者には、一般消費者ではなく、零細事業者も相当な数が含まれています。
 
零細の自営業者の場合、これからの経営再建の可否の判定が非常に難しいために、破産、再生、任意整理の方針が、なかなか決められないことがあります。
 
一般的に、当事務所へ債務整理を相談する零細事業者は、個人財産を極限まで使い果たし、家族や親族からも過大な援助を受けており、それでも消費者金融業者や取引先へ必死に返済しようとしています。
 
このようなケースでは、当事務所へ依頼するための着手金を準備することも難しいため、当事務所では着手金は後払いで結構ですとして、
(着手金の本来の意味とは違うものになっております・・・)
まずは事件に着手し、消費者金融業者や取引先などからの請求を整理しながら、公平な債権者への返済を続けてもらい、当事務所への報酬を後払いで分割払いしてもらうことが多々あります。
 
おかげで、多くの不良債権を当事務所もかかえることとなりましたが、それでも一人でも多くの人を救うことができ、経営再建を果たせた零細事業者がたくさん生まれたことを誇りに思います。
私を献身的に支えてくれた職員たちのおかげです。
 
 
これから、当事務所は、従来の司法書士業務・行政書士業務に加えて、少子高齢化社会に対応するための団体「一般社団法人人生安心サポートセンターきらり」の事務局として、さらに社会のお役に立てる事務所になるべく研鑽を重ねます。
これからも、橋口司法書士事務所を、どうぞよろしくお願い申し上げます。